壁面一部撤去①壁面一部撤去②

<壁面一部撤去&木部紙貼開始>

 築44年目を迎えるうえに移り住んでからの10年間ほどはヘビースモーカーだったことから、タバコの狼煙による大量のヤニが天井と柱にこびりついてしまいました。30歳を目前にタバコを止めることが出来ましたが、一度ついてしまったヤニ脂が年々汚くなっていきました。業者に依頼すれば多額の金銭負担となりますので、自力だけで実行可能そうな妙案を探りました。生活を続けながら柱を水洗いすることや削り取ることは不可能ですから、素人だからこその思い付きを実行することにしました。それは、柱をはじめとする木部は辞書の紙を重ね張りし、汚れている壁の上面に隙間を埋めながら新たな石膏ボードを取り付けるというものです。辞書は捨てずにあったものが6巻ありましたし、石膏ボードは1枚につき500円以下ですから、20枚買っても1万円でお釣りが来ますので、あとは業務用のエマルジョン系接着剤とボードを固定する棒を調達すればできそうです。翌日からホームセンターへ行って実際の価格などの調査を開始しましたが、何と接着剤はビニール袋入りならば1キロで500円以下でしたし、石膏ボードは三×六板サイズ9ミリ厚で330円、12ミリ厚で440円、これならば総予算で1万円以内で済むかも?と思ったのもつかの間、ボードを押さえる役目として使う予定だった角材が意外と高くて困りました。杉材でも12ミリ角の6尺物で150円程度、見た目の良いヒノキ材に至っては工作用の90cmの長さのものしか無く、ボードよりも押さえに使う角材の方が高価になってしまいます。結局は見た目があまりにも違うことから、ヒノキ材の角材を使うことにして総予算1万5千円。
 翌日からは6畳続き2間を仕切っていた壁(約170cm×80cm3枚と約80cm×80cm2枚)と奥の6畳間についていた鴨居部分も撤去、続いてひたすら切り離した辞書の紙を延々と貼り付ける作業を続けるとともに、数日後には乾いた部分に重ね張りすることを繰り返すことで汚れの封じ込めに成功しました。

壁面一部撤去③壁面一部撤去④壁面一部撤去⑤