先ずは柱部分の紙貼り付けも低い部分は作業が早くて効率が良かったのですが、高い部分は不安定感とすぐに手先が疲れてしまうことから、休憩と作業を繰り返しながら続け、汚れの程度により２枚重ね～５枚重ねすることにより、乾燥すると樹脂化された表面は綺麗な見た目となりました。約６か月後には木部への紙貼り付け作業も終了しましたので、鴨居を撤去した部分の隙間を埋める作業を始め、見えなくなってしまう箇所でしたが丁寧にやり１か月ほど掛かりました。
これで準備万端になりましたので資材の調達に行き、９ｍｍ厚の石膏ボードを１５枚とヒノキ角材を９０本購入し、ホームセンター貸し出し用の軽トラを借用して持ち帰り、すぐに６畳間の中央に反りが起こらぬよう平らな状態で重ね、まずはスピーカー背面の壁から練習がてら取り付けに挑戦しました。何せ素人なものですから隠れて見えなくなってしまう部分３か所で、ボードの切り取るサイズや押し込み方と、押さえつける役目の角材の扱い方を探らなくてはなりません。最初に取り付ける右チャンネルの左裏面が多少大きな失敗も許されることから、ここからチャレンジしてみましたが、隙間が少なすぎて石膏ボードの中央が浮いてしまい、仕方なく無理やり押し込みヒビが入ってしまいました。
その後は至って順調に作業が進行しましたが、やはり失敗は最初のうちに経験することが一番のようです。こうして約１年掛けた６畳２間続きの一体化工事も終了し、１２畳の四角いオーディオルームの完成となりました。４０年以上一日３度の食事を摂る場所を兼ねていましたが、今回の改装を機にレコードを聴くとき専用としてのみ使用しています。
