TANNOY Autograph<TANNOY Autograph>
 レクタンギュラヨークを鳴らして管弦楽曲を中心に毎日レコードを聴き込んでいましたが、全体の音量を上げずに厚みのある再生音を出すことが出来ないだろうかと考えながら聴くようになっていきました。我が家でのスピーカー配置可能な場所は1カ所しかありませんので、あとは角度や壁からの距離と聴く側である私自身の位置関係などで微調整を行って最良の音を探るほかに手だてはありませんでした。考えられることは何でも試してみましたが、厚みのあるものを押さえて少なくすることは容易でも、逆に無理に出そうとすれば必ず弊害が発生してしまい、根本から考え直さないとと思うようになっていきました。
 どうすればよいものかと思案の日々が続いていた時に、オーディオ関連の代理店を経営していた知人が所有するオートグラフを貸し出してくれるという話が持ちあがり、ご厚意に甘えてお借りすることができました。
入力機器思っていた通りの厚みのある雄大な音が拡がりをみせて満足の出来るもので、これは何としてでも手に入れるほかに道は無いと手配をお願いすることになり、現在まで使い続けることが出来ています。

パワーを押さえても中低域が軽くなることもありませんし、高域がぎらつくこともありませんので、重量感のある音色を引き出すことが可能なアンプで中域の補正が出来ればベストと考えました。その後になってMcIntoshのMC2500を繋いでみると世界観が変わってしまうほどの衝撃を受ける余韻に出会うことができ、その時以来、我が家の名コンビとして使い続けています。