・令和4年11月29日

11月29日(火) <「交響曲第9番」CD>
マーラー交響曲第9番ニ長調/ショルティ/シカゴ交響楽団/LONDON/F40L-23153/4/CD/1982/DDD/84:12

「交響曲第9番」CD
 
 ショルティが昨日のような1000名の参加による大作をデジタルでレコーディングするとすれば、1971年のアナログ録音時と違いデジタルを意識するでしょうから、きっと想像を超えるほどの注文を録音担当者へ求めることでしょう。ただし、現在では録音技術よりも編集技術が進化していますので、もしかするとパートごとに別々に録音したものをミキシング技術によって繋ぎ合わせる方法を選択するかも知れません。前作でも50本ほどのマイクロフォンを使用したようなので、デジタル技術による可能な限りの方法を検討し今までになかった世界を表現することにチャレンジすることでしょう。今日聴いた9番も1982年のデジタル録音ですから、ダイナミックレンジが広くて透明感のある上に音像の定位がはっきりとしています。ピアニシモで演奏される部分に再生レベルを合わせていると、突然!フォルテシモで打楽器の連打が続くのがマーラーなことから、大型の再生装置が当然のように必要になります。通常でも100名以上のオーケストラ編成が必要なのが当たり前のマーラーですから、大編成の150名クラスにも耐えうる余裕のある再生装置で望まねばマーラーを再生することは出来ません。入り口である演奏と出口であるプレイバックシステムにはそのような関係があることから、大は小を兼ねることも工夫により可能ですが、大規模なマーラーのようなものは小さな再生装置では不可能となります。私が所有しているデジタル録音は今日聴いた9番と1番〜6番の7枚ですが、7番と8番更に「大地の歌]の3曲もその後に録音されているかは不明です。その理由は発売されたものがあると知れば欲しくなる、何としても手に入れねば気持ちが収まらないという病気の持ち主なことから、ここ30年ほどは新譜情報などの確認をしていません。