・令和4年10月14日
10月14日(金) <「交響曲第6番」CD> チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調/小澤 征爾/パリ管弦楽団/PHILIPS/17CD-17/CD/1974/DDD/45:15 このレコードが以前は全く我が家の再生装置との相性が悪かったことが今でも信じられませんが、マルチアンプ化だけでは本当の意味での微調整にはならなかったということです。どんなに理想の装置を手に入れることができても、その装置を使いこなす能力を備えていないと意味がありません。よく道楽趣味の話になると「どれだけ無駄金を使ってきたか?」が重要で、それは無駄金ではなくて「勉強賃?]なのだそうです。年月も費用も最短・最小は駄目で、とにかくバカモノ扱いされるほど遠回りを経験してから出ないと、本来の良さも何も分からずに「良いもの!」と自分自身に言い聞かせているだけなのです。我々のオーディオも基本的に同じで、懐古趣味に没頭する人や単なるもの集め趣味の人を多く見かけます。始めてすぐに理想のものを手に入れても良さが分からず、手放してから数十年後に再び手に入れた時に良さを実感するなどが当たり前の世界です。何の世界でも一生勉強ですから、何かに熱中できない人とは親しい会話もできません。人それぞれですから何の世界でも良いので覗いて見てください、熱く語ることができる人は別世界の人とでもお友達になることができます。私が学生時代から今日まで50年住み続けている渡里地区では、自分の世界に閉じこもる「オタク」はいても、未だに語らうことのできる友人との出会いがありません。今は年金暮らしですから地元の人との交流が全てなことから、以前交流のあった遠方の方々との交流復活も出来ません。毎晩の楽しみであるレコード鑑賞だけでも幸せと考えれば、最も贅沢な時間を過ごせることを良しとしましょう。